7月6日に「RPA勉強会&相談会」を開催しました。今回は3名の方にご参加いただきました。インフラエンジニアや税理士、自動車メーカーの方など。今回はIT業界以外の方が多かったです。
毎度おなじみのプレゼン「RPAの基本」を行いました。そして、UiPathのデモ(請求書作成やWeb情報取得)を紹介してから、UiPathの基本的な使い方を説明しました。
今回は、繰り返し処理(For Each Row)の扱い方についても簡単に説明しました。次回からは、少し本格的な使い方を覚えてもらおうと思います。
参加者の声
参加者から、デモで紹介したワークフローを、どのくらいの期間で開発したか聞かれました。2~3時間くらいと伝えると、少し驚いていました。その方は、過去に自分でワークフローを作ったときは、10時間ほどかかったと仰っていました。
私の個人的な考え方としては、RPAのワークフローを開発する際には、基本的に3時間以内で終わらせることを1つの目標としています。そのためには当然、処理時間が短く、例外処理が少ない業務を対象にする必要があります。
なぜ短期間での開発にこだわるかというと、常に「費用対効果」のモノサシで見ているからです。どんなに素晴らしい自動化ロボを開発しても、コストが効果を上回れば、生産性という観点ではあまり意味はないと思います。
ハイブリッド運用
従って、私はRPAでは、「完全自動化」は目指していません。なぜなら、開発コストが高くつくからです。安定した運用を実現するには、例外処理を多く組み込む必要があり、またテスト項目も膨らみます。また、「完全自動化」は、従来の人間の仕事を奪うという負の側面もあります。
個人的な見解としては、雇用の維持を考えると、既存業務に「完全自動化」を適用すべきではないと思います。「完全自動化」は新規事業等に限定するのが望ましいです。
しかし、既存業務の生産性を向上させる必要はあります。従って、私は、人間とロボットにタッグを組ませるハイブリッド運用を推奨しています。これは、元々のRPAのコンセプトだと思われます。
このコンセプトでは、例外処理は最小限に抑えて、例外が発生した場合は、基本的には人間が対応します。つまり、人間をロボットで置き換えるのではなく、人間をロボットで強化(エンハンス)させます。
この運用方法では、費用対効果が最大化され、かつ人間の雇用も維持されると考えます。さて、「完全自動化」と「ハイブリッド運用」、皆さんはどう考えますか?
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