前回の記事で言及した通り、実務に活かせる応用レベルのITスキルを効果的に学習するプロセスを紹介したいと思います。
新たなITの学習プロセス
下記の表をご覧ください。
段階 | 概要 |
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1. 探索 | プログラミングスキルを活かせそうな現在直面している業務課題を探す。(最初は小規模なものを推奨) |
2. 習得 | 特定した業務課題を解決するために必要な内容を洗い出し、書籍やネット記事から部分的に抜粋して学習する。 |
3. 解決 | 業務課題に対して、習得したプログラミングスキルで問題解決に取り組む。 |
4. 演習 | 上記の1.~3.のプロセスを一定数繰り返し、実務に使えるレベルのスキルに磨き上げていく。 |
5. 習得 | ある程度スキルが磨きあがった段階で、書籍やネット記事などで、プログラミングの文法や機能を体系的に学習し直す。 |
上記のプロセスは、私が社会人になってから業務課題を解決する際に活用してきたものです。このプロセスの特徴としては、解決すべき業務課題ありきの学習方法になっていることです。
また、体系的に学習するのを一番最後に行うことも特徴的だと思います。とにかくスピード重視です。新たな学習プロセスでは、下記のようなメリットが考えられます。
- 課題解決に必要な最低限のスキルを短時間で身に付けることができる
- スキルの定着に加えて、現在直面している業務課題も解決することができる
- 比較的早く課題解決に着手できるため、モチベーションを高く保てる
- 早い段階から資産となるソースコードを蓄積できるため、次回の課題解決の速度が上がる
ただし、新たな学習プロセスに独りで取り組むのは、やはりハードルが高いと思います。この学習プロセスは基本的にOJT(On-the-Job Training)形式で行う必要があります。
まとめ
結論としては、実務に活かすITスキルを学習する際は、体系的に学習を進めるのは効果的ではありません。現在直面している業務課題を解決する過程で、スキルを体得していくのが早道です。実務に活かせるITスキルを早く身に付けたい、直面している業務課題を自力で解決したいと考えている方がいましたら、お気軽にご連絡ください。
次回の記事では、プログラミングスキルを活かせる業務課題を探索する上で、着目すべき内容を書きたいと思います。