今回から二回に渡り、ITスキルを効果的に学習するプロセスについて話していきたいと思います。従来の学習プロセスを取り上げ、問題点を特定し、それを改善するための新たな学習プロセスを提案したいと思います。
従来のITの学習プロセス
先ずは、私が過去にプログラミングを学んできた方法(従来のプロセス)から説明していきます。下記の表をご覧ください。
段階 | 概要 |
---|---|
1. 習得 | 書籍やネット記事などでプログラミングの文法や機能を体系的に学習する。 |
2. 演習 | 学習の各段階に掲載されている例題でプログラムの作成や動作確認を行う。 |
3. 探索 | 体系的に学習した後に、プログラミングスキルを活かせそうな業務課題などを探す。 |
4. 解決 | 見つかった業務課題に対して、プログラミングを手段として問題解決に取り組む。 |
上記のプロセスでプログラミングを学習するのが一般的だと思われます。基礎知識を身に付けるのであれば、特に問題はないでしょう。
しかし、前回の記事でも言及しましたが、ITスキルを学習する最終的な目的は、業務効率化や商品・サービスの開発などの実務に活かすことです。このことを踏まえると、従来の学習プロセスでは下記のような弊害が発生すると考えられます。
- 体系的に学ぶと、どうしても学習範囲が広くなり習得するまでに時間がかかり、途中で挫折する
- 学習したスキルを実務に活かすまでに期間が空いてしまう場合が多く、定着させたスキルを忘れる
- 実務に活かす応用的な考え方が身についておらず、いぜ実践してみると思うようにいかず挫折する
では、実務に活かすことができる応用レベルのITスキルを効果的に身に付けるにはどうすればよいのか?私が過去の経験から考えだした、効果的だと感じる新たな学習プロセスを次回の記事で紹介したいと思います。